麻酔の準備

※麻酔科研修で必ず持って欲しい一冊です

※このサイトは要点のみを記載するようにしています。きちんと勉強するには成書を参照することを強く勧めます。


麻酔の準備について

一応一般的と思われるものを記載しますが、施設ごとに違いがあります。
例えば麻酔をかけるのに必要最低限であっても、看護師がやってくれたりMEがやってくれていたりします。
自分の病院でどの陽になっているのかは必ず確認しましょう。

オーダーを用意する・自分で薬剤を用意する

看護師が用意してくれる場合には薬剤をオーダします。
自分で用意する場合にはあらかじめ薬剤を取り出し、用意しましょう。

本体、麻酔器、モニターの電源を付け、ガスや吸引のチューブをつなぐ

※以下の操作をします。
・本体の電源オン
・麻酔機の電源オン
・モニターの電源オン(電子カルテの場合)
・CO2モニターの電源オン(CO2モニターの本体が麻酔器と分かれている場合)
・余剰ガス吸引

部屋の準備

麻酔に必要な物品を用意します。倉庫などにある場合にはあらかじめ持ってきておきます。
列挙すると下記のようにかなり多くのものになります(恐らく症例によっては抜けもあります)。あらかじめどれが必要かを確認しておきましょう。
始業点検については麻酔科学会の推奨する方法を用いるとよいでしょう。

★基本的に必要なもの(不要な場合もある)
・喉頭鏡(サイズのあったブレードをつける、マックグラスやトラキライト、ブロンコファイバーなどでも良い)
・吸引の準備(吸引元+チューブ)
・気道用のラインを作る(人工鼻を接続する。必要に応じてCO2モニターの接続も行う、スタイレットを通す)
・症例に合った換気用のバッグ(麻酔器にセットする)
・麻酔器のチェック(リークテストなど)
・気道用のラインにマスクを接続
・SpO2電極の接続
・挿管チューブの準備(症例に合ったもの、カフテストを行い、KYゼリーやキシロカインゼリーなどを塗っておく)
・麻酔チャートを用意する(電子チャートまたは紙チャート)
・呼吸器設定をしておく(症例に合ったもの。体重の8倍くらいが基準)
・吸入麻酔薬の量をチェックする
・カフモニターを用意する(カフ圧測定用)
・モニターが正常に表示されていることを確認する(etCO2が消えている事もある)
・枕(挿管時にはドーナツ型のものを使うことが多い)
・気道固定器(L字のタイプのものや可動のものなど、気道用のラインを固定できるもの)
・バイトブロック
・エアウェイ
・マーゲンチューブ
・ガーゼ
・アル綿
・ルート確保用の針
・採血用シリンジ(10ml)
・テープ各種(気管チューブ固定用のは4本切っておく)
・アイパッチ
・はさみ
・リモコン
・駆血帯
・モニター用の電極

★必要に応じて
・キシロカインスプレー
・BISモニター
・TOFウォッチ
・フロートラック
・圧測定用ノトランスデューサー
・CVキット
・硬膜外麻酔キット・脊椎麻酔キット
・シース・スワンガンツカテーテル
・セルセーバー
・INBOS
・輸血用の回路(レンジャーなど、輸血を暖めるものも)
・歯守

輸液について

オーダをするか自分で用意するかは施設次第です。
必要と思えるものを用意しましょう。

  • 最終更新:2018-01-12 11:35:21

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