麻酔に役立つ他科書籍
※このページは、麻酔科医が理解すると役に立つ、他科のお勧め書籍を記載したものです。
※他科の医師が読んでも理解しやすいものを含んでいますので、医学生や麻酔科以外の研修医、専門外の医師が読んでも役に立つものが多いと思います。
※書籍についてお勧めや問題点など、ご意見のある方はコメント欄に頂けたらと思います。
循環器関連
心電図を素早く読む方法を書いたものです。
個人的には学生・研修医問わず「心電図がよくわからない」という人は真っ先に買ってほしいテキストです。
記載内容はシンプルかつ合理的で、致死的な心電図を素早く、上手に拾う方法が記載されています。
初学者にとっては心電図への苦手意識が解消されること間違いなしです。
ホルター心電図を軸として、心電図異常を簡潔にまとめた書籍です
上記の3秒で心電図を読む本の次に読んでほしいテキストがこれです。
書籍自体はホルター心電図を軸としていますが、筆者は「ホルター心電図と十二誘導心電図は切り離せない」と考えているようで、十二誘導心電図をうまく絡めて解説してくれています。
難しい話はなしにして、シンプルかつ要点を抑えた名書です。対話形式で読みにくく、辞書というよりは頭から読み込んでいくのに向いています。
特に麻酔科医は心電図モニターを見続けるという意味合いでホルター心電図に通じるところも多く、勉強になることが非常に多いです。
心電図の学習に仕上げとして向いている書籍です。
心電図を実際に見せて詳細に解説している書籍です。この書籍を読むにあたっては最低限の心電図知識が要されますので、上記二冊を読んだ後、実践トレーニングのために読んでみると良いでしょう。
内科全般
内科といえばこれ、というレベルの書籍です
内科全般を網羅し、マイナーなものにも対応したものです。
分厚いので基本的には辞書として用いることになります。
ページ数が多いのでかなり深く記載されているかと思いきや、収載されている病名も非常に多いため、欲しい情報がさらっと書かれていることもあります。
また、アメリカの書籍の訳本ですので治療方法に日本で使われていない薬が書いてあったりすることもあり、そういった意味では使いにくいです。
ただ、記載病名が非常に多く、特にマイナー疾患に触れる時には大まかな情報が手に入るため非常に重宝します。
メジャー疾患を最もわかりやすくまとめた書籍です
記載内容は一般的な内容が多く、学生や全くの初学者には非常に便利です。国試対策でお世話になった人も多いでしょう。
ざっと目を通すだけで基礎知識が確認できますので、特定科のメジャー疾患について確認したい時や、基本的な機序を確認するのにも向いています。
基礎科学
流体力学の基本を学ぶのに良いテキストです
マンガでわかるシリーズです。マンガ形式の読みやすさというより、物理学的現象を説明するのに分かりやすい喩をしていたり、イラストが豊富であったりするため基本事項をイメージで理解しやすくなっています。流体力学の基本を学ぶにはこの一冊から始めると良いでしょう。
- 最終更新:2018-01-26 21:27:14