食道静脈瘤

※合併症麻酔に一歩深い知識を



分類

※食道静脈瘤の内視鏡所見による分類
L(location)
位置
Ls(superior):上部食道まで
Lm(midium):中部食道まで
Li(inferior):下部食道のみ
Lg(gastric)
胃静脈瘤
F(form)
形態
F0:静脈瘤でないもの
F1:直線的で細いもの
F2:連珠状になっているもの
F3:結節状、腫瘤状
C(color)
色調
Cw:白色、Cb:青色 ※-Thが負荷されていれば血栓化していることを意味する。
RC(red color)
発赤
RWM(red wale marking):ミミズばれ様
CRS(cherry red spot):サクランボ様の発赤所見
HCS(hematocystic spot):出血様の所見
※発赤の程度により(-)~(+++)まで付記する
※毛細血管拡張があればTE(+)を付記する。
※その他出血の有無や潰瘍の有無などを付記します。


概要

肝硬変合併症の代表ともいえるものです。
術中管理で重要となるのは食道静脈瘤を破裂させないようにすることの一言に尽きるでしょう。
当然ながら肝硬変を合併していることが多いのでそちらの方にも留意する必要があります。

注意点

① 出血リスクを確認する

当然ながら食道静脈瘤が疑われるような重度の肝硬変患者では内視鏡で予め評価しておく必要があります。
特に形態がF2以上である場合には破裂のリスクが高くなるとされています。また、RCが認められる場合には要注意となります。可能なら先に内視鏡治療をした方が良いでしょう。

② 食道を刺激しないように気を付ける

当然ながら出血リスクが高い場合には必要以上に食道を刺激しないように気を付ける必要があります。
マーゲンチューブや経食道心エコーを使用する際には十分に必要性を検討してからにするようにしましょう。

③ 出血した場合

内視鏡的治療を行うことが最善ですが、すぐにできない場合や循環が不安定な場合にはバルーンなどで止血する必要があります。いずれにせよこれは麻酔科医ができる分野ではありませんので、消化器内科医などにコンサルトする必要があります。

麻酔科医ができることは、未挿管時に挿管すること、太い静脈ラインと動脈ラインを確保し、いつでも輸血をできる体制を整えることくらいでしょう。

  • 最終更新:2017-06-08 23:05:03

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