輸血について
[PR] 麻酔科研修チェックノート
※麻酔科研修で必ず持って欲しい一冊です
0.輸血について
通常の手術では輸血は必要ありませんが、出血の多い手術、何らかの血液成分が欠乏した患者の手術などで輸血が必要となる事もあります。
輸血をするに当たって、同意書が必ず必要となりますので気をつけましょう。
1.血液製剤の種類と特徴
※以下は外科手術時を基準としています。
血液製剤名 | 概要 |
---|---|
濃厚赤血球 | ・概要:赤血球は酸素を供給することが主な役割となる。輸血をしない場合、頻脈や血圧低下、ST上昇などのバイタル変化が認められることがある。 ・効果:Hb 26.5g/1単位 ※1単位投与で 35÷体重(kg) のHbが上昇する ・輸血基準:モニター上異常があるか、Hbが7~8以下となる場合。冠動脈疾患がある場合には高めに保つ方がよい。 ・保存期間:21日間 ・その他:冷蔵保存のため、使用時にはレンジャーなどで暖める必要がある。投与時にはカリウムの上昇とカルシウムの低下に注意。Hb 10以上、Hct 30以上とするルールがあったが、根拠はないとされている。 |
新鮮凍結血漿 | ・概要:主に凝固因子を補うことを目的として投与する。 ・効果:FIG 250mg/1単位 ※1単位投与で 600÷体重(kg) のFIGが上昇 ・輸血基準:術前FIGを確認し、FIGが100~150以上となるように投与する。時間はかかるが、術中測定もあり。 ・保存期間:1年(融解後は3時間) ・その他:凍結されているため、使用時には融解する必要がある。凝固因子のうち不足しやすいのはフィブリノゲンである。主に術前のフィブリノゲンの値を確認し、投与量を考えること。 |
濃厚血小板 | ・概要:止血のために必要な分画の代表例。 ・効果:0.2x10^11個以上 ※1単位投与で 17÷体重(kg) 万/μLのPLTが上昇 ・輸血基準:5万以下 ・保存期間:4日間 ・その他:保存期間が短く、非常に高価。 |
' | |
' | |
2.新鮮凍結血漿のフィブリノゲン以外の成分
※引用HP:金沢大学 血液内科・呼吸器内科
- 最終更新:2017-03-15 16:48:21