心臓疾患基礎
[PR] ホルター心電図でひもとく循環器診療
※理解しやすい心電図診断の名書
※このサイトは要点のみを記載するようにしています。きちんと勉強するには成書を参照することを強く勧めます。
単語集
心房中隔欠損症 | 右房と左房を隔てる心房中隔が欠損している病態(下図参照)。 |
心室中隔欠損症 | 右室と左室を隔てる心室中隔が欠損している病態(下図参照)。 |
Dextroversion | 臓器が右側に偏っている状態のこと。dextroは右側の意味。 |
Dextrocardia | 右胸心のこと。心臓の大部分が右協腔内にある位置異常のこと。 |
Dextrotransposition | 直訳すると右側転位となるが、完全大血管転位のこと。右心系と左心系が完全に分離しているため、左右短絡がある病態を合併しないと生存できない。 |
Sinus inversus | 胸腹部臓器の左右反転のこと。 |
カルタゲナー症候群 | 先天性の線毛器官の構造異常。慢性副鼻腔炎、気管支拡張症、内臓逆位の3徴を示す。 |
リウマチ性心疾患 | 細菌感染により弁膜症や大動脈狭窄を生じるもの。僧房弁に好発する。 |
カルチノイド症候群 | 心臓外に出現したカルチノイドより産生されるセロトニンやヒスタミンなどの活性物質が右心系に障害を与える病態。これらの活性物質は肺で分解されるため、左心系への障害がないのが特徴。 |
マルファン症候群 | フィブリンと弾性線維の異常を生じる先天性疾患。大動脈解離や大動脈瘤、僧房弁逸脱などの症状を生じる。 |
エプスタイン奇形 | 三尖弁が右室側に偏移して付着する先天性異常。三尖弁閉鎖不全、心房中隔欠損、WPW症候群を合併する。 |
粘液腫 | 良性腫瘍で最も多いもの。弁逆流や血栓の原因になることがある。左房に好発する。 |
ドレスラー症候群 | 心筋梗塞後に生じる心嚢液貯留のこと。 |
総動脈幹症 | 胎生期に分離するはずの大動脈と肺動脈が分離せずに1本の動脈として残った先天性奇形。両心室から1本の血管へと血流が送り出され、循環を維持する。 |
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心房中隔欠損症
一次孔型心房中隔欠損 | 胎生期の一次中隔形成不全により生じる病態。三尖弁や僧帽弁付着部直上に欠損孔が認められる。僧帽弁前尖の裂隙を生じ、僧帽弁逆流の原因になることがある。 |
二次孔型心房中隔欠損 | 胎生期の二次中隔形成不全により生じる病態。最も頻度が高い。 |
冠状脈洞部心房中隔欠損 | 冠状静脈洞開口部付近に欠損を生じる病態。頻度が最も低い。左上大静脈遺残を合併することがある。 |
静脈胴部心房中隔欠損(上下) | 上下大静脈や右心房の結合部付近にできる心房中隔欠損。肺静脈環流異常症の合併を生じる場合がある。 |
※引用サイト:おとなの病気・こどもの病気
心室中隔欠損症
※引用サイト:榊原記念病院クリニック
肺動脈弁下型 | 大動脈弁下部型とも。大動脈弁右冠動脈尖の逸脱や大動脈弁逆流、バルサルバ動脈瘤破裂、感染性心内膜炎の原因となり得る。 |
漏斗部中隔孤立型 | 漏斗部に出来るタイプ。比較的悪性度は低いが、強い場合には肺動脈弁下型と同様の合併症を生じる可能性がある。 |
膜性部型 | 心室中隔欠損症の7割を占める。流入部にできると中隔瘤を形成することがある。流入部にできるタイプはダウン症に多い。 |
共通房室口型 | 心房心室中隔欠損症、心内膜床欠損症とも。VSDと一次孔欠損のASDを合併し、房室弁逆流を伴う。 |
筋性中隔型 | 筋性部に出来るタイプ。多発傾向がある。 |
- 最終更新:2017-03-16 12:11:00