大動脈弁手術の基本

※本格的な心臓麻酔をしたい人に



概要

弁の解剖については心臓の弁についてのページを参照してください。
大動脈弁の疾患としては高齢による石灰化に伴うASやARが多く、上行大動脈にも合併病変があることもあります。その場合、同時手術や送血管の挿入位置などの問題も出てくることがあります。

当然ながら人工心肺の使用が必須となります。

大動脈弁置換術

大動脈弁の手術に対してはは一般的に置換術を試行します(中には形成術を施行する場合もあります)。
手技自体は非常にシンプルで、大動脈基部を切開して視野を確保した後、大動脈弁を切除し、人工弁を縫着するだけです。この際冠動脈口がふさがれてしまうことがありますので、逆行性に心筋保護液を注入し、確認することがあります。


大動脈基部置換術

大動脈基部は周囲に右室流出路、肺動脈基部、左心房、右心房が立体的に接触する場所です。
大動脈基部の基本構造については心臓の弁についてのページを参照してください。

大動脈弁基部置換術には、大動脈弁ごと置換するBentall手術。大動脈弁を温存しながら基部を置換するヤコブ手術、デーヴィット手術、ヤクー手術などがあります。

  • 最終更新:2020-03-25 14:39:19

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