低アルブミン血症

※合併症麻酔に一歩深い知識を



分類

血中Alb<3.5g/dLの状態を低アルブミン血症という。

概要

スターリングの法則によると、血液中への保水力には膠質浸透圧が大きく影響している。
そのため、肝障害や腎不全、消化管吸収障害・低栄養などにより血中のアルブミンが減少すると組織中への水分の漏出が生じ浮腫や胸腹水が出現するとされる。
また、血中タンパク質は薬物と結合し、その作用に影響を与えることから、薬物動態を考えるうえでも重要である。

注意点

① 輸液量に注意

低アルブミン血症により膠質浸透圧が維持できない場合、組織の浮腫の他、胸腹水や肺水腫の原因になることがある。
過剰な輸液を行わないように注意し、必要に応じてラシックスやイノバンを使用する。腎不全合併時には利尿薬を積極的に考慮すると良い。

② アルブミン製剤や膠質液の使用を考慮

低アルブミン血症が強いと考えられる場合には膠質液やアルブミン製剤を積極的に使用し膠質浸透圧を補填すると麻酔管理がやりやすくなる。

③ 一部タンパク結合性の強い薬物に注意すること

タンパク結合性が高い薬物の場合、低アルブミン血症があると効果が急激に出現する上、半減期が短くなる傾向がある。

☆タンパク結合性が高い薬物
ミダゾラム(96%)、チオペンタール(85%)、プロポフォール(99%)、フェンタニル(84%)、レミフェンタニル(84%)

  • 最終更新:2017-06-08 23:05:35

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