JB-POT勉強法

※JB-POT対策のお供に必携の本



はじめに

このページはこれからJB-POTを受験する初学者のためのものです。
麻酔科に入って経食道心エコーに触れ、JB-POTを受験しようと思っても対策の仕方がわからない知識が何もないため何から手を付けていいかわからない、そんな経験はないでしょうか。
このページでは0からスタートした初学者の為のJB-POTの勉強法について記載していきます。

ただ、JB-POTを受けるような方は百戦錬磨の受験生で、自分なりのスタイルがあるという人も多いでしょうから、あくまでこの項は参考程度にしてください。

基本的な勉強の手順

恐らくさまざまなスタイルの人がいると思います。
まずはテキストを読んで知識を深める人、いきなり問題に入って実戦で壁にぶつかって成長していくタイプの人など好みは分かれるでしょう。
こちらが推奨するやり方は、以下の通りです。

1.基本的な知識を手に入れる
2.テキストを解いて問題演習
3.知識を深める
4.以下2.3の繰り返し

また、JB-POTには講習会がありますので、そちらに参加してみると有利になるらしいです。詳細はこちら

1.基本的な知識を手に入れる

恐らく初学者にとってこの部分が最もハードルが高いのではないかと思います。
テキストを読んでも上手く頭に入ってこないことが多く、そもそも内容が詳細すぎてどこが重要なのかわからないとか、読み切るのに時間がかかり過ぎるとか多くの問題があるでしょう。

基本的にはこのサイトの経食道心エコーのページに記載されている内容を覚えていけば広く浅い知識が手に入りますので、お勧めします。2015年は間に合いませんが、そのうちJB-POT試験対策特集を作成しようと考えていますので、完成したら参照してください。経食道心エコーテストまとめも充実させていく予定ですので、これらでも基礎知識を学ぶと良いでしょう。
最低限、ここで基本20画像くらいは覚えておいてください。

原理が難しいと感じられるのであれば超音波の基礎と装置を勉強すると良いでしょう。大学受験の物理のような感じで図解と解説がバランスよく配置されていてすっきりと知識をまとめられると思います。TEEの勉強ための本としては5000円程度と比較的安価です。

2.テキストを解いて問題演習。

使えるテキストは基本的には「周術期経食道心エコー図―効率的に学ぶために」と「解きながらレベルアップ」の二冊だけです。「周術期経食道心エコー実践法」の巻末にも問題がありますが、この本はテキスト自体が分厚く、問題はおまけ程度です。
ビデオ問題についてはTEEビデオ練習問題集というのもありますが、こちらは問題が難しい上誤植も多く解説も十分ではないため初学者向けではありません。

周術期経食道心エコー図―効率的に学ぶためには筆記問題のみですが、知識が広く包括的に散りばめられているため、一周するだけでも大まかな知識が手に入ります。一方で解きながらレベルアップはビデオ問題と筆記問題が付いています。5章構成ですが各章が独立しており、大学受験生時代に過去問を解いたような形式で演習できます。章を進むごとに成長を実感できるのが特徴です。

初学者がビデオ問題演習ができるのはほぼ解きながらレベルアップのみであり、購入必須です。ただし、この本の筆記問題はやや浅いですので、周術期経食道心エコー図―効率的に学ぶためにも可能なら買っておいた方がいいと思います。
その他、ビデオ問題を練習したいのであれば無料(心臓麻酔科学会員資格要)のecho-roundなどでトレーニングを積むと良いでしょう。また、実戦TEE(経食道心エコー法)トレーニングというテキストもあります。これは外科医の目線から症例を総合的に見るコンセプトで、TEEの占める割合は低く、メインでビデオ問題対策とするには弱いですが、慣れた人がTEE画像の経験を積むには良いテキストだと思います。

費用に余裕がある場合にはJB-POT講習会のDVDを購入するのもいいと思います。試験内容にマッチしていますが、コンテンツにしては割高です。

ビデオ問題についてある程度自信がついたらTEEビデオ練習問題集に手を出してもいいかもしれません。余裕があればこのサイトでも「解説・解答の誤植の修正」なども考えていますが、他にやるべきことが多く、多分数年は手が回りません。そのうちに改訂されるかもしれませんけどね。とりあえず、情報交換掲示板に意見を募集するスレッドを作りましたので参照してください。

3.知識を深める

2の段階まで勉強できたとして、ここからどのように勉強するかは好みが分かれると思います。
ビデオ問題について知識を深めたい場合は経食道心エコーマニュアルがお勧めです。こういった本では珍しく正常像を多く収載しており、稀な疾患まで対応しているため、幅広い知識を獲得することができます。また、開発中でやや使い辛く静止画のみですが、TEEシミュレーターがついていますので描出法の確認などをすることも可能です。また、知識についても上手くまとまっていますので、筆記問題の確認のためにも良いテキストです。

あとは周術期経食道心エコー実践法を一読すると包括的な知識を確認することができます。

  • 最終更新:2017-04-23 15:13:49

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